おかげ横丁の「神路屋」(かみじや)で手ぬぐいをまとめ買いした私たちが次に向かったのは五十鈴茶屋(いすずぢゃや)!↓
(画像出典:横丁絵地図 画像内矢印と円は筆者)
↑赤福の関連会社が運営している、和洋菓子販売と甘味処を兼ねたお店です。
伊勢三回目にして…
私は過去二回伊勢に来たことがあるのですが(今回が三回目)、その二回とも、この五十鈴茶屋で休憩することに憧れながら、節約精神で諦めたという経緯があります。
だって、抹茶と和菓子の「抹茶セット」が620円するのです。620円……。旅費が高くついている分、節約できるところは節約したいと強く思っていると、620円も高く感じるし、まあ、「抹茶セット」なんて食べなくても生きていけるし……と、自分を納得させたつもりでいました。
しかし、やっぱり心のどこかで憧れがくすぶり続けていたのです。一度は五十鈴茶屋に立ち寄って抹茶セットをいただきたい……。
ということで! 今回、伊勢三回目にしてようやく五十鈴茶屋初訪問です!
抹茶とわらび餅
店内に入り、まず店先で注文商品を決めてお金を支払います。私たちが頼んだのは、「抹茶とわらび餅のセット」620円。
抹茶とセットで頼める和菓子には他にも「赤福」や「季節の和生菓子」などがありましたが、赤福は五十鈴茶屋でなくても食べられるし、和生菓子は甘さが強く得意でないので、素朴な見た目で美味しそうだったわらび餅にしました。
「テーブル席と座敷があるが座敷で良いか」と聞かれたので了承し、店員さんの先導で店の奥へ進みます。
↑昔の台所を再現したようなセットの近くにあるテーブル席を横目に……。
↑座敷の入り口に到着。靴を脱いで下駄箱に入れます。
↑店員さんについて、奥へ、奥へ……。
輝く緑
↑通された、一番奥の座敷に座ります。他にお客さんはいません。窓から見える庭園の緑が輝いていてとても綺麗。落ち着く〜!
↑床の間には掛け軸と生花。
↑置いてあった説明書きによると、掛け軸は中村左州(伊勢出身の画家)の「あやめの園」。花は「芍薬」。花入れは「備前焼」とのこと。
こうして、待ち時間も楽しめる工夫がされているのは良いですね〜。
お茶席みたい
↑さてさて。注文した「抹茶セット」があっという間に運ばれてきました!
店員さん、ただお盆を出すだけではなく、畳に両手指をつき、茶道の作法に則ったお辞儀をしてくださいました。まるで茶席に来たかのような気分になって、背筋が伸びました。
↑わらび餅と抹茶のセット!! 美味しそう!! わっほいわっほい!
わらび餅プルプル
↑わらび餅からいただきます。箸でつまんで、パク……。おお〜っ、とってもプルプル、甘さ控えめでモロに好み〜! 美味しい〜!
店員さんに伺ったところ、このわらび餅はわらび粉100%というわけではなく、タピオカでん粉も混ぜてプルプル感を出しているとのことでした。
抹茶も美味しい
↑続いてお抹茶……。きめ細やかな泡が立っていて、熱く、クリーミーで、あ〜ホッとする〜。わらび餅との相性も抜群です!
ゆったりした時間を楽しみながら大事にいただいたのですが、それでも10分ほどで茶碗もお皿も空っぽに。
あ〜、美味しかった。高いと思ったけれど、来て良かったなあ〜。
最後にほうじ茶が!
と思いながらくつろいでいると、なんと、店員さんがほうじ茶を持ってきてくださいました。↓
↑へえ〜、甘味の後にほうじ茶まで出してくれるなんて気配りが行き届いている〜!
まるで高級旅館でおもてなしを受けているような気分になれました。
ここに一泊したい! と思えるようなくつろぎの空間でした。また伊勢に来られたら、再び訪れたい場所になりました。
それではそろそろお暇(いとま)して、先を急ぎます!(→「おかげ横丁「貝新」で焼きはまぐり」に続く)