福井駅から特急サンダーバードに乗り、一路京都へ向かいます。
↑ぼんやり車窓を眺めていると、なんと海のようなものが??
もしかしてこれが噂の琵琶湖?? ウォーー初めて見た!! すごい! 本当に海みたい!!
私の隣の席で寝ていた母も、このときはなぜか目を覚まして琵琶湖を眺めていました(笑)。
グランヴィア京都
そして無事、京都駅に到着! 向かうのは本日宿泊する「ホテルグランヴィア京都」!
グランヴィア京都を選んだ理由
今回、京都での宿泊先として、当初第一候補に挙がっていたのは「ホテルエルシエント京都」でした。
京都駅から近く(八条東口から徒歩二分)、朝食バイキングが美味しそうで、夕飯を摂れるレストランもホテル内にあり、宿泊料金も手頃だったので。
しかし、駅から近いと言ってもどうしても外を歩かなければならず、あまりパワフルには動けない母を連れての旅行において、もし雨が降った場合のことなど考えると、駅ビル直結の「ホテルグランヴィア京都」の利便性に惹かれるものがあり、割高ではあったものの「ホテルグランヴィア京都」を選ぶに至りました。
グランヴィア京都の入り口へ
↑7番乗り場からJR西改札口を抜け、南北自由通路を直進したら、右手にあるのが本日宿泊する「ホテルグランヴィア京都」の入り口です!
↑こちらの短いエスカレーターを上ります。
エスカレーターが難所
……このエスカレーター、実は、今回の旅行において一番の心理的難所でした。
なぜなら私は、キャリーバッグを持ったままエスカレーターに乗るのが苦手なのです!!
今までに、一度だけ、キャリーバッグを持ってエスカレーターに乗ることに挑戦したことがあるのですが、そのとき、狭いエスカレーターの段にキャリーバッグを素早く載せなければならないことに緊張しましたし、なんとか乗ってからも、長い距離をその不安定な状態で維持しなければならないことに気疲れし、万が一手が滑ったら荷物が転げ落ちてしまうことなど考えると怖くもあり、以来、キャリーバッグを持った状態でエスカレーターに乗ることは避けてきたのです。
昨今の駅や空港はバリアフリー化が進んでいて、おかげで、目的地の近くには必ずエレベーターがあり、それを使うことでエスカレーターを回避してきました。
しかし!! このグランヴィア京都への入り口近くにはエレベーターがない!!
エレベーターを使うと遠回り
どうしてもエレベーターにこだわりたければ、下図のように、「①駅ビル中央エレベーター」で駅一階に下りてから、「②グランヴィア京都ロビー行きエレベーター」に乗ってフロント前に出るという手もあります。↓
↑しかしこれだとけっこうな遠回りになるんですよね。
確かにエスカレーターはできるだけ避けたいのですが、旅行中はなるべく時間と体力を節約したいという思いもあり、それらを天秤にかけた結果、今回はエスカレーターに挑戦してみることにしたのです。
乗りやすいエスカレーター
そうして、意を決してエスカレーターに向かっていったのですが、このグランヴィア京都のエスカレーター、さすが、キャリーバッグを持って乗る客が多いことを想定しているのか、エスカレーターが始まる部分の、平たい箇所の距離が長い!↓
↑この、赤枠で囲ってある場所が、たっぷり三段分は平たい。
ですから、乗るときも慌てずキャリーバッグを自分の前の段に載せることができて、エスカレーター自体も短いので、ストレスなく上までたどり着くことができました。
とりあえず……ホッ。
キャリーバッグを持ってエスカレーターに乗るのは苦手だけれど、このエスカレーターならなんとかなりそうだ。
チェックイン時のちょっとした失敗~荷物を運んでもらえなかった
エスカレーターを上がった先からホテルに入り、少し歩いてエレベーターで2階に降りると、そこにフロントがあります。
そこでチェックインを済ませ、部屋へ向かうわけですが、このフロント手続きの際、ちょっとした失敗が。
このホテルは母の名義で予約を入れてあったので母が記名など行ってくれたのですが、最後、フロントの方が「部屋までご案内しましょうか」と申し出てくださったのを、母は断ったのです。
「部屋までわざわざ道案内してもらわなくても迷わず行ける」と思って断ったそうなのですが、案内人もなく重たい荷物を引きずって部屋に向かう私たち親子とは違い、他のお客さんは自分たちの荷物を係員の方に運んでもらっています。
それを見て、「あんなサービスあるの? 私も、荷物を部屋まで運んでもらいたかった」と母。
「部屋まで案内する」という言葉の意味
荷物を運んでもらっているお客さんを見て、私も首をかしげました。
このホテルって、ああいうことをしてくれるような、高級な部類のホテルなんだ。
だったらなぜ、私たちの荷物は持ってもらえなかったのだろう。
そう考えて、ふと思い出したのは、先ほど母が断ったフロントからの申し出。
「……部屋まで案内するというのは、部屋まで荷物を運んでくれるという意味だったんじゃない? それを断らなければ運んでもらえたのかも……」
「えーっ! だったら、部屋まで案内しましょうかじゃなくて、荷物を部屋までお持ちしましょうかって言ってほしかった!!」
自分たちで運ぶ
そのとき私たちはすでに部屋のある9階まで来ていて、今さらフロントに戻って荷物運びを頼むというのも現実的ではない状況。
戻ることも可能でしたが、そこまでするほどのことでもないかという話になり、そのまま、自分たちで荷物を持って部屋に行くことにしました。
部屋番号を探しながら、長い廊下を歩きます。↓
↑しかしながら……部屋までがすごく遠い!! いくら歩いてもなかなかたどり着かない!!
床の素材がツルツルならまだ良いのですが、ホテルで絨毯敷きなので、キャリーバッグのキャスターが重たくなって運ぶのが辛い!
↑そしてやっと目当ての部屋番号のドア前に着きましたが、そこは、長~い廊下の一番突き当たりの部屋でした。
……いや~、こんなに長距離を移動しなければならないならますます、荷物を運んでもらいたかった(やっぱり一度フロントに戻るべきだったのかな)。
次に泊まる機会があれば、そのときこそは、フロントでの部屋案内の申し出を受けようね!! と、母とぜえぜえしながら確認しました。
スタンダードツイン
カードキーをかざしてドアを開けると……。↓
↑おっ!! なんだか広々と良い雰囲気!
さらに歩を進めると……。
↑おお~っ!! ゆったり、高級感ある室内!!
この部屋はグランヴィア京都の客室タイプの中では最も手頃な「スタンダードツイン」で、しかも「駅ビル内景観」(窓からの景色が見えない)という訳あり条件つきゆえにさらに安くなっていたものだったので、あまり期待はしていなかったのですが、なかなかどうして、素敵な部屋じゃないですか!!
じゃあその、「駅ビル内景観」ってやつを見てみようかな。事前にチェックしたところによると、京都駅ビルのガラス屋根が見えるそうなんだが……。
と思いながらレースのカーテンを開けると……。
アップグレード
↑ん?? あれ?? え……駅ビル内景観……というやつのはずなんだが、普通に、景色が見えるね??
これ、もしかして、ホテル側が部屋をアップグレードしてくれたのだろうか??
フロントからめちゃ遠い部屋ではあって大変だったけれど、アップグレードしてくれたのはありがたいな!
ソファーが素敵
↑部屋の中で、母が特に「気に入った」と言っていたのがこの窓際のソファーセット。
荷物を置くゴチャゴチャしたスペースからしっかり分離され、くつろげる場所として確立されていたのが良かったそうです。
ソファーの色(深い紫)と、貝殻のように丸みを帯びた背もたれの形も好きだと言っていました。
間接照明、テレビ、デスク
↑椅子の後ろに置かれた背の高い円柱形の間接照明がこれまた良い感じ。
↑大型テレビの横には鏡台を兼ねたデスクと、さらにその奥に荷物置き場があります。
コーヒー・お茶セット
↑荷物置き場の隣にはカフェタイムコーナー。棚の一番上には
電気ポット(タイガー製)
ミネラルウォーター(鳥取県 大山山麓の天然水)
氷入れ(アイスペール)
が置いてあります。
ミネラルウォーターは全室に人数分無料でセットされているそうで嬉しいポイント。
コーヒーセット
↑一番上の引き出しはコーヒーセット。
京都らしく、小川珈琲のドリップオンコーヒーが2個に、粉末クリーム、スティックシュガーも二つずつ。そして、コーヒーカップと、紙製コースター(紙製コースターというのが意外と簡易的ですね。ここはできればカップとお揃いのソーサーが良かった気もします)。
お茶セット
↑二段目の引き出しにはお茶セット。湯飲み(茶托つき)、ガラスコップ、マドラー。
お茶用に湯飲みがちゃんと用意されているところが高級ホテルらしくて良いです。お茶とコーヒーはコーヒーカップで兼用のホテルも多いので。
(ちなみに湯飲みは「乃りたけ(ノリタケ)」製でした。)
↑左上の容器には緑茶ティーバッグ(×2)、ほうじ茶ティーバッグ(×2)が入っていました。
コーヒーと合わせて、3種類の飲み物が楽しめるようになっているんですね。
冷蔵庫
↑棚の一番下は冷蔵庫。中はけっこうゆとりある作りで、有料の飲み物が入っています(缶ビール×2、コーラ、エヴィアン(水)、緑茶)。合理的な、無駄の無いラインナップです。
ベッド
↑ベッドはこちら。シモンズ社製のマットレスを使っているそうです。
↑ベージュのクッションの他に、枕が二つ。
↑パジャマはサラッとした薄手の、前ボタン式ワンピースタイプ(シーツの上に広げたところ見にくくなってしまったので緑の枠線で囲みました)。
バスルーム
↑こちらはバスルーム。トイレと浴槽は同じ室内にありますが、ビジネスホテルのユニットバスに比べるとだいぶ空間が広々としていてリッチ感があります。床が石のようなタイル素材なのも素敵(だけどスリッパを履かないと足の裏が少し冷たいです・笑)。
↑脱衣を置けるカゴがあるのも嬉しい。狭いユニットバスなんかだとこういう置き場がなくて困るんですよね。
ハンドタオルが良い
バスタオル、フェイスタオルはもちろん完備なのですが、驚いたのはハンドタオルが置いてあったこと!
↑ハンドタオルが置いてあるホテルなんて初めてです。フェイスタオルで手を拭かなくて良いのは清潔感があって良いですね!(ちなみにタオル類はすべて国産とのこと。厚手で吸水性の良いタオルでした。)
アメニティー
↑アメニティーも充実。小箱の中にまとめられていたラインナップは以下の通り。↓
コーム(櫛)
ボディウォッシュタオル(ナイロン製)
シャワーキャップ
綿棒
折りたたみ式ヘアブラシ
カミソリ
歯磨きセット(歯ブラシ、歯磨き)
コットン
ボディ用化粧液(ポーラ アロマエッセ)
バスジェル(液体石鹸)(ポーラ アロマエッセ)
↑基礎化粧品(化粧水、乳液など)は無く、男女兼用的な品揃えです。
↑固形石鹸、クレンジング、洗顔料(フェイスウォッシュ)と、洗浄料系は充実していますね(クレンジングとフェイスウォッシュは、ヘアサロン専用ブランド「ハホニコ」との共同開発とのこと)。
ドライヤー、コップ
↑ドライヤーはパナソニックのイオニティEH-NE46。
↑ガラスのコップはピカピカに磨き上げられています。
時計が便利
↑気が利いているなと思ったのはこの時計! 朝のメイク時、居室の鏡台は母が使い、私は洗面所の鏡を使うことになるのですが、そのときに手元で時間がすぐチェックできるのはありがたい!
浴槽~排水口の流れが良い
↑こちらは洗面台の隣にある浴槽。深さもあって入りやすい。
ちなみにこのお風呂、排水口の流れがとても良くて、髪の毛も詰まらず快適でした!
↑備え付けの、シャンプー、トリートメント、ボディソープ。こちらも、ハホニコとの共同開発品。
↑シャワーはごく一般的なタイプのものでしたが、湯量もあって使い心地は良かったです。
クローゼット
↑クローゼットは引き戸タイプ。立派な木製のハンガーが八つも掛かっています。消臭スプレーもあります。
↑セーフティーボックスと使い捨てスリッパ。
空調
↑エアコンの吹き出し口は部屋の天井付近にあり、コントローラーは壁に設置されています。
↑簡単操作で自由に室温が調整でき良かったです。
洋館のような重厚感~開業は意外と新しい
全体的に落ち着いた、重厚感のある部屋で、気分良く過ごせました。
明治に建てられた洋館(東京の旧岩崎邸など)に通じる雰囲気というか、レトロで、古い設備を大切に使っている感じだなあと思っていたのですが、調べたところ開業は1997年(平成9年)と意外と新しく、あえて少し古風な雰囲気を演出しているのかなと思いました。
洋風な中に、どこか「和」を感じさせる調度品が素敵でした。
特に、茶托つきの湯飲みとか、高級旅館みたいで良かったです。
一番の推しポイントはお風呂
私が個人的に一番感動したのはお風呂(浴槽)の排水口。
頭を洗って、流しても、髪の毛が詰まらないのです。
この日の前日、やたら排水の良くないホテル(福井マンテンホテル)に泊まっていたこともあって、余計に「すごい!!」と思いました。
同じ空間に風呂とトイレのある「ユニットバス」というのはどうにも使いにくいもので、特に頭を洗うのは一苦労なわけですが、そのストレスが、排水の良さのおかげでだいぶ軽減された気がします。
さあ、それでは夕飯に、予約していた京都和久傳に向かいます!
(次の記事→「京都和久傳での夕飯(蘇芳6500円)~手が込んでいて独創的。野菜たっぷり、お出汁たっぷりで美味。」)