↑京都での夕飯は、京都伊勢丹11階レストラン街にある「京都和久傳」で!!
この、「京都和久傳」のことは7年前に初めて知って、評判も良く美味しそうなので、機会があれば一度ぜひ行ってみたいと思って憧れていたのです。
それが、ついに!! 夢が叶って嬉しいーー!!
17時に予約。カウンター席
↑席は、あらかじめ、17:00に「蘇芳コース」(6500円)二名で予約しておきました。窓際のカウンター席です。
↑左手には京都タワーも見えます。
蘇芳:6500円コース~最初のお茶
↑まずはおしぼりと玄米茶が運ばれてきました! ひんやりした玄米茶でホッと一息。
↑飲み物を聞かれたので、お酒の注文が前提なのかと思い、「アルコールは苦手なので……」と言ったところ、「では温かいお茶をご用意しますね」と、ほうじ茶を持ってきていただけました。
このほうじ茶、すごく上手に入っていて美味しかったです。
お造りと食前酒
↑そしてコース開始! 最初は本日のお造り「
↑菊花が散らされていて、見た目にもとても綺麗~。
青竹酒
↑食前酒が、冷やされた青竹のおちょこに注がれます。私は普段お酒は飲まないのですが、せっかくなのでこの食前酒だけはいただくことにしました。
そうしたらこれが、フルーティーな白ワインのようで美味しかった! 青竹の香りも爽やかで。
こんなに美味しいならきっと純米酒なんだろうなと思ったのですが、後日調べたところ醸造アルコールが添加されている(*1)らしい(笑)。(参考*1:雑記帖 - yo:ku:nel)
和久傳だからきっと上等なお酒だと思っていたのにちょっと残念(笑)。でも純米酒かと思うくらいには美味しかったです!
鰹&野菜がドレッシングと調和
↑そしてこちらの薬味和えを早速いただきます。
玉ねぎのすり下ろしが入った旨み抜群の醤油は少しジュレっぽく絡めやすいようになっており、鰹にも薬味にもマッチして美味しい!!
薬味はたっぷり。紫蘇、ポロネギ、ミョウガ……鰹に合います!
鰹は生臭くて苦手だといつも言っている母も、「美味しい、美味しい」と喜んで食べています。
「これで千円分くらいの価値があるね」と満足げ(笑)。
椀物~海老真薯
↑次に来たのは「
澄んだ、上品なお出汁が美味しい! ひとひら載っている
海老真薯はふわふわで、海老の身も具として入っています。
「何でも軟らかくて食べやすい」と、歯の弱い母(笑)。
焼き物~秋鮭の味噌幽庵焼き
↑次は「秋鮭の味噌幽庵焼き」。
鮭の上に載っている白いものは、意外にもカブのすり下ろし。脂ののった鮭との相性が良いです。
添えられている赤カブは、漬物のような味わい。ただの生のカブスライスではないところが凝っている!
お凌ぎ~秋野菜の白和え
次は「白和え」。具は、柿、ほうれん草、酢れんこん、さつまいも。上に載っているのはクコの実です。
素材それぞれの味が生きていて美味しいです。さつまいもが甘くてやわらかい!
体に良さそうで嬉しいです。そして、料理としてすごく独創的で、食べていて楽しい!
炊き合わせ~鰆の酒蒸し、蕪、クロカワ茸
↑次は「
↑「炊き合わせ」とはいうものの、スープ(昆布だしかな?)たっぷりで、汁物のよう。
このスープがすご~く上品(薄味)なんですよね。一般大衆におもねるならば、もう少し味を濃くするところかなと思うのですが、そうはしないところに和久傳の伝統と自信を感じました。
鰆はすごくふっくら。生臭み皆無!
↑こちら、椎茸の煮付けのような見た目のものがクロカワ茸というものですが、これを食べるのは初めて。
コリコリしていて美味しいものですね。量が採れないため高価なんだとか(*2)。そんな稀少品を食材に使ってくださって、わざわざ和久傳まで食べに来た甲斐があるというものです。(参考*2:Firadis wine column)
菊花はやわらかく煮えて、スープと一緒にたくさん食べました。菊花って、まるで伊予柑のツブのように、ちょっとふっくらした食感なんですね。初めて知りました。
食事~鯛の黒寿司
↑そして!! 和久傳といえばこれが有名!!「鯛の黒寿司」!!(+ガリ+赤だし)
この「食事」は、「鯛の黒寿司」の他、「鯛味噌茶漬け」「なめ子おろしうどん」の合計三種から選ぶことができましたが、食べログなんかでも皆さん召し上がってとても評価の高い「鯛の黒寿司」で即決。
↑黒酢の寿司飯に、昆布締めされた薄造りの鯛が敷き詰められています。(参考:エンタメRBB)
↑「すでに味がついているのでお好みでワサビをつけてお召し上がり下さい」とのこと。
早速食べてみると、甘みの少ないスッキリしたもちもち酢飯に、旨み抜群のむっちり鯛が上品美味い!
酢飯に柚子の皮が混ぜてあるのか、爽やかな柑橘系の香りもたまに漂います。
ただ、思ったよりも、少~し鯛の生臭みを感じました。やはり昆布締めにする時間の分、鮮度が落ちるせいでしょうか?
↑そんな中、ガリのさっぱり感は助けになってくれました!(このガリも、母によると、「ちゃんと生姜の薄切りをゆでてから酢漬けにしたものだ」とのことで、手が込んでいるようです。)
↑意外だったのは、この寿司飯の薄さ(笑)。1㎝くらいの厚みなんですよね。もっと、3㎝くらいの厚みはあるのかと思っていて、そんなにボリューミーで食べきれるかな? なんて思っていたので、このくらいの量でちょうど良かったかもしれません。
名物「鯛の黒寿司」を食べられて感無量!
菓子
↑最後は「山椒の麩焼きと京番茶」!!
「本日のメニューはこちらで以上でございます。本日はありがとうございました」と、出してくださった店員さんが去って行きます。
あ~、楽しかった和久傳での夕飯もこれで最後かあ~。
↑パリパリサクサクの
軽く、ほっと一息つく感じで食べるのに最適なお菓子です。山椒のピリッとした風味が、食事の最後に爽やかで良いですね。
総評:すごく良かった!!
というわけで、一時間二十分ほどの贅沢な夕飯を堪能しました。
いや~~、憧れの和久傳、さすが、評判に
すべての料理に手が込んでいて、上品な味わいで、美味しかった。野菜もたっぷりでバランスが良い。
そして、こんなに繊細に作り込まれた日本料理のコースが、6500円で食べられるって、すごく良心的ですね!!(2022年10月1日から蘇芳は7000円に値上げされます。でも、それでも良心的。)
京都に旅行に来た際は、一度は必ず伺いたい店になりました。
京都の本格的な日本料理を初めて食べて、そのレベルの高さを体感できて良かったです。さすがお出汁の文化といいますか、好みでした。
今度、また来られたときには、次は鯛の黒寿司ではないものを食事に選んでみたいです!
(次の記事→「出町ふたばの「豆餅」を食べる」)